• 奥平智之

日本人女性におけるビタミンD欠乏

最終更新: 2019年5月5日


ビタミンD欠乏=25(OH)ビタミンDの不足で評価

ビタミンD欠乏症の診断には『25(OH)ビタミンD』の測定が欠かせません。


理想値としている40ng/mlに達している人は、ほとんどいないですね。


これは、「皮膚で作られるビタミンD」(皮膚合成量)+「食事やサプリで摂取したビタミンD」(摂取量)を反映します ( Davis et al., 2007 ; Brannon et al., 2008 ; Davis, 2008 )。


半減期は15日間もあります。 抗てんかん薬やステロイドで低下します。


★血中 の25(OH)D(=貯蔵ビタミンD、25-ヒドロキシビタミンDと読みます)濃度が基準値範囲内でも低値傾向を示す場合、高率に

①副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の亢進

②骨代謝回転の増加

③転倒頻度の増加

などがみられます。


★副甲状腺ホルモン(PTH)の役割は?→骨吸収の亢進により骨からのカルシウム・リンの動員を増加させます。同時に腎遠位尿細管でのカルシウム再吸収率を増加させて、「血中カルシウム濃度を保持」しようとします。

また,腎近位尿細管の1α水酸化酵素活性を亢進させて、「ビタミンDの活性化を促進」します。


★保険でよく検査されている活性型ビタミンD製剤投与による効果判定として使われる1,25-ジヒドロキシビタミンD(= 1,25(OH)2D=活性型ビタミンD=カルシトリオール)は、ビタミンD欠乏のいい指標とはなりません。

→その理由は、

①副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシウム、リン酸によって厳密に管理されている→ビタミンD摂取により直接調整されず、重度のビタミンD欠乏でも、1αヒドロキシラーゼ酵素の上方制御の結果として正常または上昇する。

②半減期が15時間 と短すぎる

日本栄養精神医学研究会

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