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  • 執筆者の写真奥平智之

軽度認知障害(MCI)とビフィズス菌:腸内環境を整えることは、認知症予防においても大切

更新日:2021年4月11日

腸内環境を整えることは、認知症予防においても大切です。


軽度認知障害が疑われる高齢者の認知機能の改善に、ビフィズス菌が有用でした。

ビフィズス菌(MCC1274群)は、プラセボ群と比較して、総合的な認知機能が有意に改善しました。

即時機能、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数が有意に上昇しました。


《軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とは?》

本人や家族から認知機能の低下の訴えはあるものの、日常生活は問題なく送ることができている状態です。

MCIは認知症ではありませんが、認知機能の低下が起きており、放置すると症状が進み認知症へと移行してしまう可能性が高い状況です。

年に約15%の方が認知症に移行しますが、約10%の方は正常に戻ります。



●軽度認知障害が疑われる高齢者の認知機能の改善におけるプロバイオティクス(ビフィズス菌):無作為化二重盲検プラセボ対照試験


対象者:軽度認知障害(MCI)の疑いがある50歳以上80歳未満の男女80名

(61.1±7.2歳、RBANSスコア31.5±9.2 、MMSEスコア:24.5±1.6)

試験方法:対象者をランダムに2群に分け、各試食験品を1日2個、16週間摂取

①MCC1274群:ビフィズス菌MCC1274を100億個含むカプセル (200億/日)

②プラセボ群 :ビフィズス菌を含まないプラセボカプセル

主要評価項目:アーバンス神経心理テスト(RBANS)による認知機能スコア


Xiao, J., et al.(2020). Probiotic Bifidobacterium breve in Improving Cognitive Functions of Older Adults with Suspected Mild Cognitive Impairment: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. Journal of Alzheimer's Disease, 77(1):13-147




日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成


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