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  • 執筆者の写真奥平智之

腸における解毒酵素CYPと異物排泄システム~腸上皮細胞内のデトックスの仕組み~



腸の上皮細胞内の「デドックスシステム」は主に2つあります



①解毒酵素であるシトクロムP450(=CYP:シップ)

活性中心は「鉄」です。鉄欠乏が重度の人は、解毒力が低下する可能性があります。

鉄欠乏女子(テケジョ)は鉄欠乏は解消しておきましょう。


②アンチポーター活性

p-糖タンパク質(P-glycoprotein:P-gp )・・・ATP依存性排出ポンプですので、ミトコンドリアでのATP産生が適切になされていることが大切です。つまり、ビタミンB群・鉄・マグネシウムが大切です。


異物を細胞外(腸管腔内)に排出するシステムです。


腸上皮細胞の管腔側膜に局在しています。


頭文字のP(Permeability(透過性))はその薬剤透過性を変化させる働きに由来しています。


初回通過効果」における重要な要素です。薬剤耐性の形成にも寄与しています。


MDR1(Multiple drug resistance 1)とも呼ばれ、様々な構造の抗癌剤を細胞外へ排出することからみつかりました。


これは、血液腸関門だけでなく、血液脳関門、血液精巣関門、血液胎盤関門にもあります。



💛ホームページ  https://www.dr-okudaira.com   に登録されている方に、Dr.奥平の栄養通信を予定しております。



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