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July 20, 2018

日本の女性の鉄欠乏は多い 〜「フェリチン」健診必須化を目指して〜

 フェリチン1桁、25ng/ml未満、50ng/ml未満では、精神症状や身体症状の出る頻度や重症度が変わるため、実際の臨床では、これらの値を基準とするとよい (但し、炎症があるとフェリチンが高めに出るので留意が必要)。

 20〜40歳代の日本の女性のフェリチン値は極めて低い。約9割が50 ng/ml未満で、約6割が25 ng/ml未満である。微細な慢性炎症が併存して、フェリチンが高めに出ている例も含まれていることを勘案すると、日本の有経女性の鉄欠乏はかなり深刻である。鉄は、本人の心身に影響を与えるだけではなく、胎児の中枢の発達にも重要であるため、母親の鉄欠乏が胎児の心身の成長発達にも大きく影響することがある。  
​ 貧血まで至らない鉄欠乏を正しく把握するには、健診におけるフェリチンの必須項目化が急務である。

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© 2019 by Dr. Tomoyuki Okudaira

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