栄養精神医学セミナー【CBDオイル】開催報告
[栄養精神医学におけるCBD]
9/26、日本臨床カンナビノイド学会との共催で、WEB講座を開催しました。
◎漢方と同じだぁ~
名前もないような微量のカンナビノイドに薬効の本質がある!!!
漢方に似ていると思います。
漢方薬は、複数の生薬により構成されている多成分系で、その効果は、個々の生薬の含有成分の複合作用・相乗作用としてあらわれます。
CBDは、複数成分では、「#アントラージュ効果」といって、異なる成分が一緒に作用することで、それぞれ単体では得られない強い効果を得られる現象があります。
・・・漢方もそうだよね~・・・・
でも、
◎規制されるよ~
令和6年12月12日より改正大麻取締法施行が施行され、オイル10ppm以上のTHC(テトラヒドロカンナビノール)含有薬物は「麻薬」と規定されてしまいます。
そのため、一般には、#THC を含むフルスペクトラムのものは使えなくなります。
#フルスペクトラム のCBDからTHCか除去された #ブロードスペクトラム のもの、もしくは、CBDのみを純粋に取り出した #アイソレート のものとなります。
◎医療の現場では、てんかんに
てんかんの専門医が治療しても「3割」の方はお薬だけでは発作が抑制しきれません(難治性てんかんは多い。)
CBDは安全性が高く、抗けいれん作用があり、筋肉を緩め、脳を調整することで発作を抑えます。
今後、医療現場において、CBDの #難治性てんかん への治療が期待されます。
◎CBDがメンタルに期待できる理由は?
体内で合成されるカンナビノイドを「エンドカンナビノイド」と言い、アナンダミド (anandamide) がその1つで、“幸福の分子”とも言われます。
CB1受容体と結合し、気分の調節、記憶、食欲、痛みの感覚などに影響したり、ストレスや痛みの緩和、幸福感の増進に関与します。
しかし、CBDは、CB-1受容体・CB-2受容体には直接は作用せずに、調整系として働きます。
CBDはセロトニン1A受容体に作用するなど、抗うつ効果発現は早い(Sales et al. 2019, Linge et al. 2016)ことがわかっています。
CBDは、活性酸素を減らしたり、抗炎症効果が期待でることも、セロトニンの産生にも寄与します。GABAへの作用も報告されています。
CBDは先に述べたアナンダミドを増やしたり、脳内炎症を抑制したり、神経栄養因子(BDNF)を増やすことが期待できます。
・・・アンチエイジング、からだに良さそう・・・
◎統合失調症には?
統合失調症の補助療法としてのCBD(カンナビジオール):2017年の多施設ランダム化比較試験では、CBDを1000 mg/日使って、6週間後に有意に精神症状を改善しました。CBD の効果はドーパミン受容体拮抗作用に依存していないように見えるため、このCBDは統合失調症に対する新しい治療法となる可能性があります。
・・・あ~、かなり高用量の研究ですが、低用量で効く人もいます・・・・
◎気になる「睡眠」に対しては、
★低用量 ➡ 覚醒促進 (Nicholson . 2004)
★高用量 ➡ 睡眠促進 (Zuradi . 1993)
・・・少しだと、頭すっきり・・・
◎社交不安症やPTSDにも・・・
などなど・・・
その他、沢山のことを教えていただきました。
素晴らしい講義でした。
#太組一朗 先生
聖マリアンナ医科大学脳神経外科教授/日本臨床カンナビノイド学会理事長
#岸泰弘 先生
日本医科大学武蔵小杉病院精神科教授
聴講の皆様、関係者の皆様、
ありがとうございました。
#日本栄養精神医学研究会 #CBD #CBDオイル #漢方 #メンタルヘルス #統合失調症 #栄養精神医学
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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