胃酸の分泌の主役は、壁細胞にあるH+ / K+ ATPase(プロトンポンプ)であり、胃の内腔への水素イオンの輸送を担っています。
胃酸(HCl)の分泌にも、ミトコンドリアにおけるATP(エネルギー)産生が大切です。
鎌田武信, ら(1977). 急性胃病変の成因に関する検討 1. 胃粘膜エネルギー代謝の特異性. 日本消化器病学会雑誌, 74(3), 321-328.
胃酸が少ないと
①殺菌作用⇩:SIBO など
②ミネラルなどの栄養素の吸収⇩
(例:骨粗鬆症リスク↑)
●まとめ
ミトコンドリアによるエネルギー産生がうまくいっていないと、低胃酸につながる可能性があります。
※参考
●長期の制酸剤(PPI)使用のリスク:
PPI誘発性高ガストリン血症によるリバウンド(酸分泌過多)現象
・・・・PPIでpHが上昇することで、幽門洞G細胞へのガストリン放出の負のフィードバックが阻害され、高ガストリン血症を引き起こします。その結果、胃酸分泌がより亢進しやすくなります。
さらに、長期的なガストリンの上昇は、ECL細胞の過形成を誘発し、胃のポリープ形成を引き起こし、胃の発がんリスクになる可能性あり。
PPIは、リバウンドが起きないように、ゆっくり減らした方がよい。
Helgadottir, H., et al (2019). Problems associated with deprescribing of proton pump inhibitors. International journal of molecular sciences, 20(21), 5469.
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