• 奥平智之

【「感染対策」は「栄養」による免疫力の向上から】





コロナもインフルエンザも風邪も、感染症対策の基本は、免疫力の向上からです。

免疫力は、食事・睡眠・運動が基本です。

感染対策における「栄養」と免疫の関係についてまとめておきます。

今回は、5つの栄養素について。


①亜鉛

わずかな亜鉛欠乏も免疫に影響を与える可能性があります。亜鉛は、好中球やナチュラルキラー細胞の正常な発達と機能に不可欠です。亜鉛欠乏は、 Tリンパ球やBリンパ球の増殖や機能を妨げることにより、獲得免疫の発達にも影響を与えます。

亜鉛欠乏は下痢と呼吸器の罹患率が増加する傾向があります。


②ビタミンD

多くの免疫細胞は、ビタミンD受容体を持っており、マクロファージへの分化を促進し、それらの殺菌力を増加させたり、炎症性サイトカインの産生を調節したりします。また、ビタミンD代謝産物は特定の抗菌タンパク質の産生を調節して、病原体に対して抗菌力を発揮します。

最近のいくつかのメタ分析では、ビタミンDは気道感染症のリスクを減らすことができると結論付けました。

ビタミンCとDについては、感染対策において、国が規定している推奨量は少ないです。最近のメタ分析では、風邪や肺炎などの呼吸器感染症のリスクと影響の大幅な削減が結論付けられました。


③ビタミンC

免疫細胞、感染部位への白血球の遊走と食作用、抗体の産生に必要です。ビタミンC不足の人は肺炎などが重症化しやすいです。これは、 最近のメタ解析でも、ビタミンC補充による肺炎のリスクの減少が示されています。


④EPA/DHA

オメガ-3脂肪酸EPAやDHAと、これらから作られる化合物レゾルビン、プロテクチン、マレインシンは、炎症の解消をサポートし、肺炎などの治癒をサポートします。


⑤タンパク質

タンパク質代謝が免疫の要とも言えます。ビタミンB群ととも十分な摂取が大切です。


3食食べていても、必要量が増して上記の栄養が不足している人は沢山います。感染しても重症化しないように食事栄養面を見直してみましょう。






Calder, P. C., et.al. Optimal Nutritional Status for a Well-Functioning Immune System is an Important Factor to Protect Against Viral Infections. 2020


日本栄養精神医学研究会 奥平智之 資料

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