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【食と心の専門家】日本栄養精神医学会が認定する専門資格について

 「メンタルヘルスは食事から」という理念のもと、日本栄養精神医学会では専門的に学んだ方を対象に【専門資格制度】を設けています。


 心と体を栄養面から支えるためには、医師だけでなく多職種が協力して取り組むことが大切です。そのため本制度では、医師向けと、それ以外の医療・栄養・心理分野の専門職向けに、段階的な資格が用意されています。

 

 まず医師を対象とした資格には「栄養精神医学 認定医」と「栄養精神医学 指導医」があります。認定医は、栄養精神医学の理論と臨床応用を修得し、診療の中で栄養学的アプローチを実践できる医師です。さらに「指導医」は、豊富な経験と知識をもとに、他の医師や医療従事者を教育・指導する立場にある専門家です。


 次に、医師以外の専門職を対象とする資格です。「栄養精神医学 認定師」は、看護師・薬剤師・鍼灸師・公認心理師などが対象。基礎から体系的に学び、現場でのケアや相談に活かせる人を認定します。さらに上位の「栄養精神医学 指導師」は、認定師としての経験を深め、後進やスタッフを教育できる立場にある人が取得します。


 また、管理栄養士・栄養士・精神保健福祉士・歯科衛生士など幅広い職種が対象となるのが「栄養精神医学 認定士」と「栄養精神医学 指導士」です。認定士は基礎知識を理解し、日々の生活指導やカウンセリングに活かせる人を認定します。指導士はさらにその知識を広め、地域や職場で学びを伝えるリーダー的な立場を担います。


 加えて、医療職に限らず広く学びたい方には「食と心の栄養カウンセラー」という資格もあります。これは誰でも取得できる普及資格で、多様な立場から栄養精神医学を取り入れる入り口となります。


 心の不調の背景には、鉄や亜鉛、ビタミンB群・D、腸内環境、代謝の乱れ、食生活の偏りなどが関わっています。こうした課題に多職種が共通の知識基盤を持って向き合うことで、より的確で一貫した支援が可能になります。


 「食と心」をつなぐ専門家を全国に育てること。それこそが日本栄養精神医学会の資格制度の目的です。資格を取得した人々が臨床や地域で活躍することで、栄養精神医学が社会に広く根づき、多くの人のメンタルヘルス改善につながることが期待されています。


この投稿は教育的・文化的な意図に基づき、栄養精神医学の社会的意義を広く啓発するためのものです。


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© 2019 by Dr. Tomoyuki Okudaira

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