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  • 執筆者の写真奥平智之

「胆汁酞」の圹割は䜕だろう 免疫力・ダむ゚ットにも倧切生䜓の調節分子ホルモンずしおの胆汁酞

曎新日2023幎5月10日



胆汁酞っお䜕でしょう 


肝臓で぀くられお、十二指腞に分泌されたすよね。


胆汁酞ずいえば、食事䞭の脂質や脂溶性ビタミンビタミンA/D/K/Eの吞収ずしおの圹割をたず思い浮かべるず思いたす。


しかし、この20幎で1999、胆汁酞は、生䜓の調節分子「ホルモン」ずしお、様々な倧切な圹割を果たしおいるこずがわかっおいたす。


さらに、過去数幎で、胆汁酞は肝臓や胃腞管の现胞内のさたざたな「现胞シグナル䌝達経路」を掻性化するこずも発芋されたした。


★胆汁酞は、


①特定の栞内受容䜓ビタミンD受容䜓、ファルネ゜むドX受容䜓など


②现胞膜受容䜓Gタンパク質共圹胆汁酞受容䜓TGR5、特定のムスカリン受容䜓など


③现胞シグナル䌝達経路


に䜜甚したす。


これらは、䞻に、肝臓ず消化管の现胞に存圚したす。


胆汁酞は、グルコヌス、脂肪酞、リポタンパク質合成、代謝、茞送、および゚ネルギヌ代謝の調節に関䞎する酵玠・倚数の遺䌝子の発珟を倉化させたす。

Hylemon, P. B., et al. Bile acids as regulatory molecules. Journal of lipid research, 2009;50(8): 1509-1520.


実は、「ビタミンD受容䜓」にも䜜甚したす。

ビタミンD受容䜓は、二次胆汁酞リトコヌル酞の受容䜓ずしおも機胜したす。

ビタミンD受容䜓の掻性化は、肝臓および腞の二次胆汁酞リトコヌル酞を解毒するチトクロヌムP450酵玠の発珟を誘導したす。

これらの研究は、ビタミンDずその受容䜓を介した倧腞癌に察する保護効果を説明するかもしれたせん。

Makishima M., et al. Vitamin D receptor as an intestinal bile acid sensor. Science. 2002; 296: 1313–1316.



胆汁酞が䜜甚する「TGR5 」Transmembrane G protein-coupled Receptor 5は、熱産生胜のある組織で「甲状腺ホルモン」の䜜甚を促進し、「血糖倀」を䜎䞋させ、「゚ネルギヌ消費」を増加させたす。

Fiorucci, S.,et al. Bile-acid-activated receptors: targeting TGR5 and farnesoid-X-receptor in lipid and glucose disorders. Trends in pharmacological sciences, 2009;30(11): 570-580.


食事をするず、胆汁酞が十二指腞に分泌されたすが、胆汁酞により、甲状腺ホルモンに䜜甚しお代謝が掻性化させたり、食事で血糖が䞊がる前に、むンスリンの分泌を促しお血糖を䞋げようずしたりしたす。


このTGR5 に、倧腞に増えた胆汁酞が䜜甚するこずにより、

①倧腞の蠕動運動が促進したり、

②倧腞内ぞの氎分の分泌を増やすのが、

䟿秘症のくすり「グヌフィス」の機序です。


䞋剀ずしおの「グヌフィス」回腞胆汁酞トランスポヌタヌ阻害剀は、腞からの胆汁酞の再吞収を枛らし、倧腞に胆汁酞を増やすこずで、䟿通を改善させたす。


TGR5はいく぀かの組織で発珟しおおり、最も高いレベルが胆のうで怜出され、次に回腞および結腞で怜出されたす。


たた、回腞胆汁酞トランスポヌタヌ阻害は、総コレステロヌルず䜎密床リポタンパク質LDLコレステロヌルの血挿レベルを甚量䟝存的に枛少させ、肝现胞での胆汁酞合成を増加させ、ステロヌルを胆汁酞合成経路に誘導し、コレステロヌル合成から遠ざけるこずにも぀ながりたす。

Simren M, et al: Randomised clinical trial: The ileal bile acid transporter inhibitor a3309 vs. Placebo in patients with chronic idiopathic constipation—a double-blind study. Alimentary pharmacology & therapeutics.2011; 34(1):41–50.



「免疫力」においおも、胆汁酞は、関䞎しおいたす。


胆汁酞は、TGR5の掻性化を介しお暹状现胞の分化を誘導できたす。

暹状现胞は、抗原提瀺现胞ずしお知られおおり、自然免疫ず獲埗免疫の䞡方で䞭心的な圹割を果たす免疫现胞です。

Ichikawa, R., et al. Bile acids induce monocyte differentiation toward interleukin‐12 hypo‐producing dendritic cells via a TGR5‐dependent pathway. Immunology, 2012;136(2): 153-162.



このように、胆汁酞は胆汁酞特異的な受容䜓に結合し、 糖代謝 、脂質、゚ネルギヌ代謝 、癌 、タりリン生合成 、免疫などもコントロヌルしおいたす。


胆汁酞は、肥満、脂肪肝、糖尿病などのメタボの予防、ダむ゚ットをする䞊でも倧切です。


クミン、コリアンダヌ、アゞョワン、フェンネル、ミントなどのハヌブは、胆汁酞の量を増やしたす。

Platel, K., et al. Stimulatory influence of select spices on bile secretion in rats. Nutrition Research, 2000;20(10): 1493-1503.



※胆汁酞の基本的なしくみ「腞肝埪環」に぀いおは、スラむドにたずめたした。


腞肝埪環ずは・・・・生䜓物質やクスリなどが胆汁ずずもに胆管を経お十二指腞に分泌され、腞管から再び吞収されお門脈を経お肝臓に戻るサむクルのこず


●たずめ

消化酵玠胆汁酞は、免疫、糖や脂質の代謝、甲状腺にも倧切。血糖やダむ゚ットにも圱響。

ビタミン受容䜓ずも深い関わり。


😀コレステロヌルは、胆汁酞の材料。

䜎すぎるコレステロヌルは✖。

よく噛んで、早く寝る。肝臓の血流を良くする。ストレスを枛らすこずからはじめおみたしょう。


胆汁酞は、SIBO、さらにはリヌキヌガットの原因にも。

胆汁酞は、腞の抗菌もしおくれおいたす。


胆汁酞には、タりリン、グリシンも倧切。








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奥平智之

日本栄逊粟神医孊研究䌚 䌚長

医療法人 山口病院 副院長

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