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執筆者の写真奥平智之

【開催報告】第53回埼玉若手漢方医会


オレキシンと抑肝散(よくかんさん)

〖肝(かん)とは?〗

栄養素の代謝と解毒を司る。

血を貯蔵して栄養を供給する・・・など


例えば、こんな症状 ①怒りっぽさ、イライラ、神経の過敏さ ②じんましん ③月経の異常、貧血 ④頭痛、肩こり、めまい、筋肉のけいれん、腹直筋の緊張

・肝気うっ血(かんきうっけつ) ・・・夜は筋が弛緩し、肝は同化してタンパクをつくります。昼は、筋を緊張させて、肝が異化。 これがうまくいかない。日内リズムがうまくいかないのが肝気うっ血。

⇒抑肝散(よくかんさん)がよく効きます


オレキシン分泌制御を介した抑肝散(よくかんさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)の抗ストレス作用

⇒オレキシンは、「摂食中枢」に局在しています。 摂食量を増加させます。

ちなみに、「食欲」を意味するギリシャ語「orexis」から名付けられています。

オレキシンが正常な睡眠と覚醒パターンを維持・制御しています。オレキシンは、覚醒状態の維持にとても大切。

「適切な覚醒状態」を維持する役割があります。


しかし、オレキシンが過剰になることがあります。

オレキシン過剰(興奮、コルチゾール高値)、つまり過覚醒状態では、なんと、抑肝散や 加味逍遙散が正常レベルまで抑えてくれます。


実は、生薬の柴胡(さいこ)単独でも同様の効果があります。

⇒「柴胡剤」が 肝気うっ血(オレキシン過剰)を正常化してくれます


第53回 埼玉若手漢方医会開催報告 喜多敏明先生 漢方講義 2019.11.22 川越市


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奥平 智之

日本栄養精神医学研究会 会長

医療法人 山口病院 副院長

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■ 書籍:食べてうつぬけ 鉄欠乏女子 テケジョ 血液栄養解析 うつぬけ食事術

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