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  • 執筆者の写真奥平智之

γ‐GTP:血液検査の栄養医学的な読み方

更新日:2023年6月14日


血液検査の栄養医学的な読み方

γ‐GTPは、 細胞内へアミノ酸を取り込む機能から 「タンパク質の摂取量」を予想する項目



≪アルコールで、γ‐GTPが上昇する理由は?≫ ①アルコールを代謝するために生じた肝細胞内のグルタチオン活性亢進による適応現象 ②肝細胞障害による逸脱 が、ともに血液に反映したもの。


※一回の飲酒では影響を受けない

※抗不安薬・睡眠薬・抗けいれん薬・ステロイド薬などでも上昇



≪γ‐GTPが低値の時は何を考える?≫ 「15」以下 ・・・グルタチオン活性 が低下している場合  ①タンパク質摂取不足 ②溶血検体 ③妊娠後期


※他の項目以上に上昇させる因子が多く、生活習慣や薬歴、個人差などを考慮して判断。

※ALP と同様に『膜タンパク酵素』であるが、ALPとの違いは骨疾患、妊娠、小児などで上昇しない。

※総蛋白は、恒常性で保たれているため簡単には低値にならない。

※タンパク質不足 は、肝臓に蓄積した脂肪を運び出すタンパク質が不足し、肝臓に脂肪が溜まりやすくなる。





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奥平 智之

日本栄養精神医学研究会 会長

医療法人 山口病院 副院長

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