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執筆者の写真奥平智之

タンパク質が少ないと認知機能低下


炭水化物の摂取量と比較して、動物性タンパク質、植物性タンパク質の摂取量が多いほど、主観的な認知機能低下の確率は低くなります。


植物タンパク質の代わりに「動物タンパク質」を使用することも、確率の低下と関連しています。


タンパク質の主要な食品源では、豆類、魚、脂肪の少ない鶏肉の摂取量が多いほど、晩年の主観的認知機能の向上と有意に関連しています。

ホットドッグなどの加工肉製品は、その後の認知機能の低下に関連しています。


看護師健康調査 (NHS) (1984 ~ 2006 年) からの女性 49,493 名と、医療従事者追跡調査 (HPFS) (1986 ~ 2002 年) からの男性 27,842 名を対象にして、さまざまなタンパク質食品源とその後の主観的な認知機能低下との関連性を調べました(Stefaniak, O., 2022)

→適切なタンパク質の摂取とタンパク質源の選択が認知の維持に役割を果たす可能性があります。

認知症の進行を防ぐ際にプロリンに富むポリペプチドが保護的な役割を果たしている可能性があります(Bilikiewicz A.2004)。


チロシンとトリプトファンは、セロトニンとカテコールアミンの神経伝達物質 (ドーパミン、ノルエピネフリン、エピネフリン) の前駆体として作用するため、潜在的に有益です。


終末糖化生成物(AGEs)は、植物ベースのタンパク質食品で量が最も少ないです。 次に家禽類と魚類。高濃度のAGEsを含むのは、加工肉。

低AGE食は、脳アミロイドタンパク質蓄積の低下と関連しています(Cai W.2014)




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奥平 智之

日本栄養精神医学研究会 会長

医療法人 山口病院 副院長

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