花粉症の人はいませんか?
血清亜鉛とアレルギー感作(IgE)との関連を調べた報告があります。
多重ロジスティック回帰分析では、血清ZnとIgEレベルとの間に有意な負の線形相関が示されました。
この研究では、IgEとZnレベルが有意に反比例することを示しました。
免疫グロブリンE(IgE)は、 アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、特定の種類の蕁麻疹など、さまざまなアレルギー性疾患において中心的な役割を果たします。
亜鉛は抗酸化剤として機能し、肥満細胞の細胞膜を安定化させます。
ヒト肥満細胞から放出された亜鉛は、アレルギー性疾患の炎症の調節に役割を果たす可能性があります。
Seo, H. M., et al.(2017). Serum zinc status and its association with allergic sensitization: the fifth Korea National Health and Nutrition Examination Survey. Scientific reports, 7(1), 1-7.
アトピー性皮膚炎の子供たちの研究では、8週間の亜鉛補給は、健康な対照被験者と比較した場合、髪の亜鉛レベルの有意な増加、湿疹領域重症度指数、経表皮水分喪失、そう痒症の視覚的アナログスケールの有意な減少をもたらしました。Kim JE, et al. Hair zinc levels and the efficacy of oral zinc supplementation in patients with atopic dermatitis. Acta dermato-venereologica. 2014;94:558–562.
喘息の子供を対象としたランダム化プラセボ対照試験では、臨床症状と肺活量測定パラメーターの有意な改善が亜鉛補給群でも観察されました。
Ghaffari J, et al. Effect of zinc supplementation in children with asthma: a randomized, placebo-controlled trial in northern Islamic Republic of Iran. Eastern Mediterranean health journal = La revue de sante de la Mediterranee orientale = al-Majallah al-sihhiyah li-sharq al-mutawassit. 2014;20:391–396.
●まとめ
亜鉛は、花粉症など、免疫系の調整に重要な役割を果たしています。
日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成
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