経口から摂取する鉄の吸収率は、消化管における可溶化状態に依存することから、鉄の溶解性を高めることが吸収率を上げることにつながります。
しかし、通常の食品に含まれる鉄は、pHが低い胃内では可溶化状態を保つことができますが、吸収部位である腸管に移行すると、膵臓から分泌される弱アルカリ性の重炭酸イオン(HCO3-)の影響で「水酸化第二鉄」となって不溶化し、吸収率はわずか「10%」程度。
(Hallberg, L., Bioavailability of dietary iron in man. Annu. Rev. Nutr., 1, 123-147.1981. )。
このように鉄の生体利用率は非常に低いため、必要量に比べて多い量を摂取する必要があります。
【テケジョ=鉄欠乏女子】
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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