鉄と亜鉛は、お互いに吸収が拮抗するので、吸収部位が異なります。鉄は細菌に奪われないようにするために・・・
- 奥平智之
- 2021年3月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年5月9日

鉄と亜鉛は、お互いに吸収が拮抗するので、吸収部位が異なります。
大切な鉄は、細菌に奪われないようにするために、十二指腸から上部空腸といった腸内細菌が少ないところで、早めに吸収を終えます。
亜鉛の多くは、胆汁酸と重合して胆汁中に排泄されて、主に回腸で再吸収されます。
鉄は、吸収において、二価の陽イオンである亜鉛や銅と拮抗します。
鉄や亜鉛は、アミノ酸で吸収が促進されます。
鉄の吸収は、能動輸送のみ。
そのため、炎症時(感染時)など、鉄をからだに吸収させたくない時は、しっかり吸収をブロックできます。
鉄は、厳格に吸収をコントロールされています。
※セレンは、セレノメチオニンのようにアミノ酸と結合すると、能動輸送によって速やかに吸収されます。
※能動輸送:輸送体(トランスポーター)を利用。細胞がアデノシン三リン酸 (ATP) の力を直接あるいは間接的に利用して物質を濃度勾配に逆らって輸送すること。
●まとめ
鉄と亜鉛の吸収部位は異なる。
サプリを飲む時は、鉄と亜鉛は別の時間に飲む方が吸収がよい。
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奥平智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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