• 奥平智之

ピロリ菌感染⇔低胃酸:低胃酸か確認:ペプシノーゲン検査

最終更新: 5月13日

低胃酸だと、ピロリ菌に感染しやすくなり、逆に、ピロリ菌が感染すると、低胃酸になります。



ヘリコバクターピロリと胃酸の関係のさまざまな段階

(a)最初の感染は、胃の酸性度の低下によって促進されます。

(b)最初の感染は、胃の酸性度の低下を引き起こします。

(c)感染は持続しますが、胃の酸性度は何らかの理由で回復します。

(d)ピロリ菌の感染が酸分泌腺の萎縮を引き起こすと、胃酸分泌が低下します。

(e)酸分泌腺の萎縮が非常に顕著であり、十分な胃酸がない場合、高ガストリン血症が発症し、同時に患者は胃癌の素因となります。

Waldum, H. L., et al (2016). Helicobacter pylori and gastric acid: an intimate and reciprocal relationship. Therapeutic advances in gastroenterology, 9(6), 836-844.



※ガストリンとは?

・・・・・胃の細胞から分泌される胃酸調整ホルモン。食事などの刺激や、胃内pHの上昇(低胃酸) により、フィードバックによりガストリン(胃酸分泌刺激作用)の分泌が増加します。そのため、血中ガストリンの上昇は、低胃酸の指標となります。

ガストリンはピロリ菌の感染(低胃酸)で増えて、除菌により胃酸分泌が増えて胃内のpHが低下すると、ガストリン分泌は正常化します。


●低胃酸の原因

①ピロリ菌

②ストレス過多(交感神経過緊張)

③早食い

④亜鉛・ビタミンB群の欠乏

⑤制酸剤 (PPIなど)

⑥多飲水・冷たいものの摂りすぎ:胃腸の機能低下

⑦加齢  など


※胃粘膜中の亜鉛濃度が低いと、ヘリコバクターピロリ誘発性炎症の重症度の増加につながります。

Sempértegui, F., et al(2007). Low Concentrations of Zinc in Gastric Mucosa are Associated with Increased Severity of Helicobacter pylori‐Induced Inflammation. Helicobacter, 12(1), 43-48.



【低胃酸か確認:ペプシノーゲン検査】


Ⅰ/Ⅱが5以上 かつ 

ペプシノーゲンⅠ(胃酸分泌能を反映。胃底腺から分泌。胃酸の産生で増加。粘膜萎縮で低下。)・・・70以上が青信号。 30以下は赤信号。


胃の粘膜の萎縮が進むと、胃底腺が縮小するため、ペプシノーゲンⅠが低下する。


Ⅰ/Ⅱが5未満 黄色信号 :胃の粘膜の萎縮が広がってきている

Ⅰ/Ⅱが3未満 赤信号   :胃がんのリスク↑


※PGⅠ:PPI服用・喫煙で高値



【対策】

①よく噛む 

②食事:冷えていないレモン水を1杯飲む。リンゴ酢でもよい。アップルサイダービネガーを使用するには、少し水で薄めましょう。酢物、ショウガなどもおすすめ。生姜をスライスしたり、すりおろしたり、飲み物にに入れることができます。ザワークラウト、ピクルスなどの発酵野菜もおすすめ。

③サプリ:塩酸ベタイン

・・・・塩酸(=胃酸)をベタイン(=トリメチルグリシン)というアミノ酸と結合させたもので、酸味があります。塩酸が胃の酸性度を高めるのに役立つ可能性があり、消化促進剤と言えます。



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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成

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