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  • 執筆者の写真奥平智之

ビタミンD代謝の調整システム:チトクローム450(CYP27B1・CYP24A1)、ビタミンD代謝阻害剤FGF-23(線維芽細胞成長因子-23)



チトクローム450であるCYP27B1とCYP24A1を調整することにより、からだの細胞内のビタミンD濃度を調整しています。


チトクローム450(=CYP=しっぷ)の活性中心は鉄でできています。

鉄が利用できない場合は、ビタミンDの活性型の産生を損なう可能性があります。

Relationship between vitamin D deficiency, bone remodelling

and iron status in iron-deficient young women consuming

an iron-fortified food


FGF-23(線維芽細胞成長因子-23)は、ビタミンD代謝阻害剤です

骨より分泌される。活性型ビタミンDの合成を阻害し、腸管からのリンの吸収を低下させます。

FGF-23は、からだのリンの排泄を促進するリン調節ホルモンです。


正常な細胞は、合成と分解のバランスをとり、最適なレベルの 1,25-(OH) 2 D 3を生成します。


しかし、がん細胞では、CYP27B1 が減少し、 CYP24A1 の発現が増加するため、 ビタミンDの分解が進みます。


Jones, G., et al (2014). Cytochrome P450-mediated metabolism of vitamin D. Journal of lipid research, 55(1), 13-31.


【補足】

ビタミンD欠乏症は、小児のくる病と成人の骨軟化症と骨粗鬆症のリスクに関連しています。鉄はプロリルとリジルヒドロキシラーゼに必要な補因子であるため、コラーゲン合成に不可欠です。







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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成




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