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執筆者の写真奥平智之

ココロの繊細度チェックリスト:「繊細さん」HSP(Highly Sensitive Person)とは? 発達障害との違いは?

更新日:2021年6月6日




今話題の書籍「繊細さん」は、30万部のベストセラーです。

「繊細さん」とは、物事をより細かく感じ取り、あらゆることに影響を受けやすい人です。

常に処理すべき刺激が大量にある現代社会では、繊細さんは気疲れして負担に感じて疲れてしまうかもしれません。

「繊細さん」は、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。心理学上の概念で精神医学上の概念ではありません。

Aron, E. N. (2011). Psychotherapy and the highly sensitive person: Improving outcomes for that minority of people who are the majority of clients. Routledge.

生まれつきHSP(=繊細さん)の人は、5人に一人程度の割合で、性差はありません。

《子どもの繊細さん》

HSPの子どもにとって、学校生活は負担になりやすいが、勉強好きな人が多く、友情も大切に育みます。ひとりの友達と深くつきあったり、少数の仲間と楽しく過ごす子や、リーダーになる子もいます。

HSPの子はしばしば、一般的な見解とは異なる洞察を抱きます、それを授業中に披露することは恐れます。なぜなら、口に出してしまうことは自らにとって刺激が大きすぎるからです。

《大人の繊細さん》

一方、大人では、HSPは素晴らしい働き手になります。細部をよく見ており、思慮に富み、また忠実であるからです。HSPが一番活躍するのは、静かで落ち着いた環境が整っているときであることが多いです(Bhavini Shrivastava. 2011)。

HSPは監視されていると力を発揮できないため、昇進から漏れることもあります。

HSPは社交性が乏しい傾向にあり、自分ひとりで処理できる経験を好む傾向にあります(Aron, Elaine. 1996)。

《発達障害との違いは?》

HSPの「強い刺激に悩まされる」が発達障害と似ていますが、別の病態と考えられています。

発達障害は「感覚の処理や統合の障害」であるのに対して、HSPは「感覚の敏感さ」が特徴です。

発達障害は脳機能に問題があって社会生活に支障をきたすのに対して、HSPの脳機能は正常で、扁桃体の活動が活発になっています。感じ方が人より繊細すぎて生きづらさを感じています。

① ADHDとの違い

ADHDにみられる多動性や衝動性は、HSPにおける慎重さとは逆です。

ADHDは、意志決定・集中力・結果を考えるのに適切な機能が全般的に欠如していますが、HSPの場合は通常これらのことが得意です。

② 自閉症との違い

自閉症は社会的なものごとに対する理解が鈍い(人の気持ちに関しては、気づきにくい、空気を読むのが苦手など)のに対して、HSPは、逆に、社会的なものごとに対する理解力が高く、人の気持ちを察することに人一倍長けて、共感力が高いです。

③ アスペルガーとの違い

アスペルガーの子どもは、コミュニケーションを取りたがるものの、人の話を聴いたり、話すタイミングを直感的に理解することができず、婉曲表現や皮肉を理解する、秘密を守る、顔色を読む、といったことも苦手です。そして、アスペルガーは、誰も興味がないような事柄について、淡々と話すことがよくありますが、HSCではこれらの特徴はありません。


《チェックリスト》

アーロン博士のHSPを参考に、奥平式でココロの繊細度チェックリストを作りました。


ココロの繊細度が高い人や興味がある人は、

「繊細さん」の本、おすすめです。HSPの見立ての基準や、生活の工夫がわかりやすくたくさん書かれていますので、是非読んでみてください。



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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成










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