紫蘇(しそ)の抗炎症作用や香りによる胃酸分泌作用は、鉄欠乏女子(テケジョ)の鉄の利用や吸収をサポートします。
胃腸が元気でないテケジョが多いですから、胃腸をサポートしてくれる「しそ」とは相性が良いのです。
葉を陰干しにしたものを粉末にして保存しておき、薬味として使用すれば、健胃効果を期待できます。
また、お腹をこわしたときにしそ湯を飲むと、下痢や腹痛が緩和されます。
さらに、しその香りは、精神を安定させてくれます。
殺菌作用があるので、食中毒の予防や、SIBO(小腸における菌の異常増殖)対策にもなります。
「奥平式しそ湯」の作り方
鍋に500mlの水と軽く刻んだ青じそ(10枚分)を入れて、火にかけ、沸騰したら、弱火で10分ほど煮出し、にがり(マグネシウム)を数摘いれてできあがり。
★ストレスで不足しやすいマグネシウムも添えるのがポイント・・・テケジョサポート
①エネルギー産生(ミトコンドリア↑)・代謝↑
②筋弛緩(頭痛・肩こり・生理痛、緊張緩和)
③精神安定 ④抗酸化・抗炎症
★ゆずやレモンを加えると、さわやかな香りが広がります。
酸味があるものを添えて、鉄の吸収アップさせます。
●漢方における蘇葉
紫蘇(しそ)は、漢方薬の生薬・蘇葉(そよう)として漢方薬にも昔から使われてきました。
「気」を巡らせる働きがあり、精神を安定させます。
のどの詰まり感、神経性の咳、腹部膨満感などに使われ、胃腸を整え、嘔気も和らげます。
また、軽く発汗作用もあるので、風邪の初期に使われます。
気をめぐらせる半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や香蘇散(こうそさん)に蘇葉が入っています。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)=小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)+厚朴(こうぼく)+蘇葉(そよう)で、気の変調を整える作用を持っています。咽喉頭異常感(のどの詰まり感)や神経症的ば訴えに消化器症状があるものによく効きます。
また、香蘇散(こうそさん) は、あまり体力のない方に使います。胃腸が虚弱で、不安・不眠・食欲不振がある場合に使います。
含まれている香附子・蘇葉・陳皮には精神安定作用もあります。
風邪をひいたときや、神経質で食欲がない人に使われます。
●まとめ
鉄欠乏女子(テケジョ)には、奥平式「しそ湯」がおススメ。にがり(マグネシウム)、ゆずやレモンを添えます。
テケジョ回復【脱テケジョ】の助けになるだけでなく、リラクゼーション効果も期待できます。
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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成
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