ビタミンDが欠乏している人は多いですが、多くの人はそれに気づいていません。つまり、『隠れビタミンD欠乏』の人が多いということです。
ビタミンD欠乏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)におけるサイトカインストームのリスクに関与していることが示唆されています。
サイトカインストームとは、炎症(体の火事)が増えて、十分に炎症(火事)を消せない状態です。そして、致死的な呼吸不全状態になることあります。
サイトカインとは、リンパ球などの炎症性細胞からでるタンパク質のことで、免疫応答を調節する生理活性物質です。
ここでいう体の炎症(火事)は、IL-1,IL-6,TNF-αなどの炎症性サイトカインが原因となります。大量に作られた炎症性サイトカインが血液中に放出されると、過剰な炎症反応が起こり、いろいろな臓器に致命的な傷害を生じることがあります。
ビタミンDには、抗炎症作用・免疫調整作用があります。そのため、ビタミンDが欠乏していると、炎症や免疫調整不全が起こりやすくなる可能性があるということです。
上の図は、2020年のアリ・ダネシュハらの報告です。この研究をみると、ビタミンDの血中濃度は、30ng/mlを超えておきたいところですね。
先日のブログにも書かせていただいたように、ビタミンDは、セロトニン(幸せホルモン)産生を促すビタミンでもあるため、ビタミンD欠乏は『コロナうつ』の一因にもなる可能性があります。さらに、ビタミンD欠乏は、睡眠にも影響を与える可能性もあります。
●まとめ
新型コロナウイルス対策の重症化(サイトカインストーム)対策として、ビタミンD欠乏の回避を。
ビタミンDの確保には、①十分に日の光にあたる、もしくは、②食事ではサケなどの魚類の摂取、もしくは③サプリの活用。
日本栄養精神医学研究会 奥平智之 資料
『感染症対策は食事から』『メンタルヘルスは食事から』
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