シーボ(SIBO)とは、Small Intestinal(小腸) Bacteria (バクテリア⁻細菌)Overgrowth(増殖)の頭文字を取った言葉です。
腸内細菌異常増殖症候群《-Small Intestine Bacterial Overgrowth》とは、小腸内での細菌の異常繁殖です。
異常増殖は、胃腸に生息する細菌が、本来細菌が少ないはずの小腸内に多く増殖してしまったことによるものです。
どれくらいの菌が胃腸に生息しているかというと、 ●胃:0-100菌数(ml当たり) ●十二指腸(小腸の最初の部分):100菌数(ml当たり) ●空腸(小腸の中間の部分):100-1000菌数(ml当たり) ●回腸(小腸の最後の部分): 1千万‐1億菌数(ml当たり) ●大腸:1千億‐1兆菌数(ml当たり) と消化が進むにつれてどんどん細菌の生息数も爆発的に増えていきます。
○ どんな問題が発生するのか? 細菌は食物の正常の消化吸収を妨げます。リーキーガット症候群と関連しています。 「鉄」やB12を消費するので、貧血や慢性の鉄不足を引き起こす可能性があります。 胆汁の働きが低下し脂肪吸収を低下させ、ビタミンAおよびDが欠乏し、脂肪便の原因となります。
完全に消化されていない大きな食物粒子が小腸内皮から体内に入ると、免疫系が反応し、食物アレルギーを引き起こします。
細菌自体も体内/血流に入る可能性があります、細菌やその細胞壁(エンドトキシン)に対する免疫系反応は、慢性的な疲労や体の痛みを引き起こし、肝臓に負担をかける可能性があります。
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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