奥平智之
ビタミンD欠乏は「歯周炎」の発症に関与し、治療にも悪影響

ビタミンDは、お口の健康に大切。ビタミンD欠乏の人は、とても多いので注意する必要があります。
歯周炎を患っている妊婦は、歯周病がない健康状態にある女性に比べて血清ビタミン D レベルが低いことがわかっています。
ビタミンD欠乏は歯周炎や歯肉の炎症の有病率の上昇と関連しています。
ビタミン D は、図にあるように歯周組織と密接に関係しています。
歯周手術を受ける患者は、ビタミンD欠乏だと、骨形成と代謝の障害により治療が失敗しやすい可能性があります。
ビタミンDの適正化は、歯周炎の治療の成功にも貢献する可能性があります。
歯周炎では、ビタミン D が、ジンジバリス菌のオートファジーと、炎症性メディエーターの発現を抑制することで、「抗炎症効果」を示し、歯肉の炎症を軽減する可能性があります。
また、ビタミンD欠乏だと細菌が歯の組織に侵入しやすくなります。
また、ビタミンD濃度が15 ng/mL未満の妊婦は乳歯列のリスクが14%高いという報告もあります(Reed, S.G.2017)
子どもでは、ビタミンD欠乏が重度だと、歯の石灰化が障害されて、象牙質やエナメル質の欠陥が生じる可能性があります。このことは虫歯の発症と進行のリスクを高める可能性があります。
Botelho, J., et al (2020). Vitamin D deficiency and oral health: a comprehensive review. Nutrients, 12(5), 1471
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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