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  • 執筆者の写真奥平智之

メンタル不調者に多い隠れ亜鉛欠乏


経口投与した亜鉛は、視床下部の神経ペプチドを介して、「食欲」を直接刺激します。

そして、亜鉛は、低下した味蕾細胞の代謝回転率を回復させてくれます。

唾液の量も調整してくれます。


口渇(口内乾燥症)は 舌痛と関連しており、糖尿病、甲状腺機能低下症、鉄または亜鉛の欠乏症、ビタミンB複合体(特にビタミンB12)の欠乏症を示している可能性があります。

(Mock D, Chugh D. Burning mouth syndrome. Int J Oral Sci 2010;2(1): 1-4.)


一部の亜鉛とキレート作用のある薬が亜鉛欠乏を誘発することがわかっているので注意!

亜鉛は、 ①味覚・嗅覚 だけでなく、 ②唾液分泌 ③成長・発達 ④免疫機能 ⑤皮膚代謝 ⑥中枢神経 ⑦網膜機能の維持(ビタミンA代謝に大切) ⑧傷の治り ⑨精子の産生 ⑩性腺機能の維持 ⑪妊娠(性ホルモンの合成と分泌) ⑫発がん予防 ⑬老化予防(活性酸素の消去) ⑭グルコース代謝 (インスリンの合成と活性) ⑮脂質代謝

に大切。


亜鉛は「タンパク質の構造」を維持するのにも、大切。

亜鉛は神経系にもあり、時には神経伝達物質、神経伝達の調整薬としても機能しています。


◎メンタル不調者の血液検査、低亜鉛血症の方ばかり・・・。 特に、入院中の患者さん!!

Yagi, T., et al(2013). The role of zinc in the treatment of taste disorders. Recent patents on food, nutrition & agriculture, 5(1), 44-51.




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奥平 智之

日本栄養精神医学研究会 会長

医療法人 山口病院 副院長

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■ 書籍:食べてうつぬけ 鉄欠乏女子 テケジョ 血液栄養解析 うつぬけ食事術

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