夕方から何も食べずに眠るのは、おすすめしません。
夕食を抜くと、体は飢えた状態、つまり飢餓状態となります。
すると、脳は飢餓ストレスを感じて、脳内でオレキシンという覚醒物質を分泌します。
オレキシンが増えると交感神経が活発になって、シャキッとした状態になります。
オレキシン自体が覚醒作用を引き起こし、睡眠がさまたげられてしまいます。
ちなみに、オレキシンが亢進して眠れないときには、甘いものを少しばかり摂って血糖を回復させれば、オレキシン(覚醒ホルモン)の分泌は抑制されます。
良い睡眠のためには、寝る前にはオレキシン(覚醒ホルモン)が減って、メラトニン(おやすみホルモン)が増えているのが理想です。
また、食事制限をすると、グレリン(食欲増進ホルモン)も増え、レプチン(食欲抑制ホルモン)が減少することで、オレキシン(覚醒ホルモン)が増えて、睡眠が妨げられる可能性があります。
一方、オレキシンには、体温上昇、食欲増進、胃酸分泌亢進、膵液分泌刺激や、胃の動きを活発にする作用もあります。日中であれば、3食同じ時間に、味わいながら食事をとることで、昼間、オレキシン(覚醒ホルモン)の産生が活性化されることがわかっています。
また、精神的にストレスが多いと、視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されますが、それと同時に、食欲を増やすオレキシンも分泌されます。
最後に。
夜中に食べてすぐ寝るのも避けましょう。
食後2〜3時間はあけないと、夜寝ている時に、胃腸が活発に動いてしまい、眠りの質が下がってしまうからです。
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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