「食と心」を支える専門家~日本栄養精神医学会~
- 奥平智之

- 2025年10月2日
- 読了時間: 2分
これまで医療の世界では、病気を治す「治療」と、心を癒す「ケア」が別々に語られてきました。けれども近年、鉄や亜鉛、ビタミン、腸内環境といった“栄養”が心の健康と直結していることが次々と明らかになっています。まさに「食と心」を一体として捉える視点が、今の社会に求められているのです。
そこで日本栄養精神医学会は、新たに【認定資格制度】をスタートしました。これは、ただの肩書きではなく、未来の医療と暮らしの在り方を変えていくための「専門家の地図」といえるものです。
医師には、臨床現場で栄養精神医学を実践する「認定医」、そして後進を導く「指導医」という2つの道が用意されています。一方で、看護師・薬剤師・鍼灸師・心理士など多職種の専門職には「認定師」と「指導師」。さらに管理栄養士・精神保健福祉士・歯科衛生士など地域に根ざした専門家には「認定士」と「指導士」。それぞれが自分の現場に応じた形で「食と心」の学びを身につけ、深め、そして広げていく仕組みです。
そして、普及資格として「食と心の栄養カウンセラー」が設けられました。医療従事者に限らず、子育て支援や学校、企業の健康相談など、幅広い場面で活かすことのできる学びの入口です。誰もが「食と心のつながり」を自分の生活や仕事に取り入れることができます。
このような多層的な資格区分は、「医師だけでは担いきれない現代のメンタルヘルス」を、多職種・多分野で支えるための仕組みです。地域の診療所から学校、企業、家庭にまで広がる専門家のネットワークが、日本の医療と社会を確実に変えていくことでしょう。
資格はゴールではなく、スタートです。栄養精神医学の学びを共有することで、誰もが「食と心を支える専門家」として歩み出すことができます。
この取り組みは教育的・文化的意図に基づき、社会における「食と心」の大切さを啓発するために行われています。





コメント