奥平智之2021年7月8日4 分【問題】新型コロナウイルス感染症(COVID-19):日本医師会生涯教育問1) COVID-19に対するステロイド薬について正しいのはどれか。1つ選べ。 【正解】⑤ ① 軽症患者にも投与が推奨される。 【解説】軽症患者における有効性は示されていない。 ② パルス療法3日間が標準的な投与法である。 【解説】デキサメタゾン6mg/日(プレドニン換算で40
奥平智之2021年6月3日3 分伝統的な感染対策:期待されるクローブの5つの作用:奥平式クローブ水とは?伝統的なハーブである「クローブ」。免疫力向上、二次感染予防、抗炎症・抗血栓作用が期待できることから、コロナの感染対策の一助となることが示唆されています。免疫抑制された入院患者の感染に対して顕著な抗菌効果を示し、COVID-19 患者の二次細菌感染を予防するための有用性が示唆されて
奥平智之2021年5月17日2 分ビタミンDによる新型コロナ重症化予防のしくみ:感染時におけるレニン・アンギオテンシン系の調整作用とは?:抗炎症・血栓抑制につながるビタミンDの不足・欠乏者は非常に多いです。新型コロナ感染対策において、ビタミンDは3つの点で重要です。A.免疫調整作用、B.抗炎症作用、C.レニン・アンギオテンシン系調整作用です。 ビタミンDの欠乏や不足の人が多い現状を考えると、新型コロナ感染対策においてビタミンDの適正化は大切
奥平智之2021年5月16日3 分🐹免疫力と腸🐹ビタミンB1、ミトコンドリア、腸のリンパ組織パイエル板の免疫細胞、IgA抗体の分泌感染症などで白血球が急増する場合、侵襲に伴うエネルギー代謝の増大により、異化(分解)が亢進し、ビタミンB1(チアミン)が消費も増大します。 また、ビタミンB1が減ると、パイエル板は小さくなり、免疫細胞の数が維持できなくなり、生体の防御機能が弱くなります。 腸管にあるパイエル板のB
奥平智之2021年5月3日2 分【感冒と亜鉛】亜鉛は成人の風邪症状の期間を短縮します風邪の時には、ビタミンC以外にどんな栄養が大切でしょう?風邪に対する経口亜鉛療法のランダム化比較試験における、亜鉛製剤による風邪症状の持続期間のメタアナリシスです。 合計2121人の参加者が参加した17件の試験。 風邪の症状の持続時間の短縮は、低用量よりも高用量(75㎎/日)
奥平智之2021年5月2日2 分なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ない??~欧米人と比べて、IgA欠乏者が少ない~2021年5月の時点で、世界で317万人以上の死亡に対して、日本国内の死亡者は1万人です。 なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ないのでしょうか?いろんな理由があると思いますが、遺伝的な背景もあるようです。《IgA抗体を作るビタミンA》 ビタミンAは、粘膜の健康に欠かせない脂
奥平智之2021年5月1日3 分亜鉛+イオノフォアによりCOVID-19患者の院内死亡率が低下:イオノフォアとは?非脂溶性である亜鉛の細胞内輸送を促進することによって作用する脂溶性化合物イオノフォア・・・・原形質膜に存在する亜鉛結合タンパク質とは無関係に、非脂溶性である亜鉛の細胞内輸送を促進することによって作用する脂溶性化合物 例:ピリチオン、ピロリジンジチオカルバメート、ヒノキチオール、レスベラトロール(赤ワイン)、ケルセチン(玉ねぎ、ケール、赤ワイン、緑茶)
奥平智之2021年5月1日2 分新型コロナウイルスに応答したACE(アンジオテンシン変換酵素)に関するビタミンDの役割:RAS(レニン・アンギオテンシン系)調整作用ビタミンD(太陽ビタミン)は、欠乏や不足している現状を鑑みると、コロナ禍において極めて重要なビタミンと言えます。免疫調整ビタミン、抗炎症ビタミンです。SARS-COV2は、ACE2にくっついて、ACE2をダウンレギュレーション。その結果、アンギオテンシンⅡが増え、組織障害につなが
奥平智之2021年4月27日1 分新型コロナとビタミンDの関連性:血清ビタミンDレベルが低いほどCOVID-19の重症度は高くなる傾向欠乏している人にとって、ビタミンDは、呼吸器系ウイルスに対する抗菌活性を増強することが実証されている「天然の免疫調節剤」とも言えます。
奥平智之2021年4月4日2 分クローブの抗酸化作用に期待される記憶障害の軽減:アロマテラピークローブの抗酸化作用は、記憶や学習にもプラスに働く可能性があります。クローブオイルはスコポラミンによって誘発される短期および長期の記憶障害を逆転させることができ、この効果はある程度、酸化ストレスの減少に起因する可能性があると結論付けることができます。
奥平智之2021年4月4日1 分クローブの筋弛緩・抗けいれん・鎮静作用:リラクゼーション・睡眠の一助にクローブは、リラクゼーション・睡眠の一助になる可能性があります。 クローブの精油でアロマを楽しむのもいいかも・・ リラックスして勉強できるかもしれません。 からだや胃腸を温める作用もあります。 漢方的には、クローブ(=ちょうじ:丁字・丁子)は、「腎」を養うため、アンチエイジ
奥平智之2021年4月4日4 分新型コロナCOVID-19対策におけるクローブの潜在的な役割クローブが、新型コロナウイルスCOVID-19を抑制するエビデンスはありません。 しかし、コロナ対策におけるクローブの潜在的なメリットとして、4つ挙げられます。クローブは、古来より、漢方薬、アーユルヴェーダ、アロマテラピーなどで広く使用されています。クローブは、シナモン、ショ
奥平智之2021年3月29日3 分口呼吸から腹式呼吸へ:下腹部(丹田)への意識 :臍下丹田 (せいかたんでん) 口呼吸?腹式呼吸? 意識して口を閉じる 下腹部(丹田)への意識 :臍下丹田 (せいかたんでん)・・・ 「口呼吸」セルフチェック
奥平智之2021年3月3日3 分鉄欠乏女子(テケジョ):抗酸化・抗炎症対策も大切:ミトコンドリアは、活性酸素・炎症・免疫の調整役:過剰な酸化・炎症によるミトコンドリアの機能低下はないか?鉄欠乏女子(テケジョ)においては、鉄が足りなくて、ミトコンドリアでのエネルギー産生がうまくいっていない人が多いと思いますが、同時に、ミトコンドリアを活性化するには、抗炎症・抗酸化対策も大切です。ミトコンドリアの機能の維持には、抗酸化・抗炎症対策が大切。 しかし、局所的な微細な炎症
奥平智之2021年2月12日2 分COVID-19による嗅覚障害は、亜鉛の効果は期待できない。しかし、亜鉛欠乏に伴う嗅覚障害が併存するケースもあるか・・・??亜鉛を補充した方が、早く『におい』が戻った。亜鉛療法は、 『亜鉛欠乏に伴う嗅覚障害』を改善できるが、『COVID-19による直接的な嗅覚障害』からの改善には影響を与えない。 ➡COVID-19による直接的な嗅覚障害に、亜鉛欠乏による嗅覚障害が併存している可能性。新型コロナ感染
奥平智之2021年2月12日3 分亜鉛欠乏に伴う嗅覚・味覚障害:『細胞分裂ミネラル』『抗炎症ミネラル』『免疫強化ミネラル』亜鉛は、細胞分裂に欠かせないミネラルです。そのため、亜鉛が欠乏すると、細胞の入れ替わりのはやい、味を感じる細胞やにおいを感じる細胞に障害が出てきます。その結果、『味がしない』『においがしない』ということになります。味覚と嗅覚は、それぞれ別の受容体で別の感覚ですが、密接に絡み合って
奥平智之2021年2月12日2 分新型コロナウイルス(COVID-19)重症化対策に期待される「ビタミンD」の役割:『免疫調整ビタミン』『抗炎症ビタミン』ビタミンD欠乏の人は多いです。 ビタミンD欠乏が、自然免疫(免疫細胞がウイルスを発見して攻撃する力)の低下を招いたり、適応免疫(=免疫細胞がウイルスを記憶して、さらに強く攻撃する力)が活性化しすぎててしまい、免疫システムが暴走してカラダに炎症(火事)を引き起こしてしまう可能性があ
奥平智之2021年2月12日2 分サイトカインストーム対策として期待されるビタミンD:新型コロナ(COVID-19):「隠れビタミンD欠乏」重症化(炎症)のリスク因子ビタミンDが欠乏している人は多いですが、多くの人はそれに気づいていません。つまり、『隠れビタミンD欠乏』の人が多いということです。 ビタミンD欠乏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)におけるサイトカインストームのリスクに関与していることが示唆されています。 サイトカイ
奥平智之2021年2月7日3 分免疫を調整・腸の炎症を抑える「胆汁酸」:免疫細胞(T細胞)にも胆汁酸受容体がある:鉄欠乏女子(テケジョ)は胆汁酸不足にもご注意ビタミンDや脂肪の吸収を助ける胆汁酸は、免疫を調整したり、腸の炎症を抑える方向に働きます。胆汁酸受容体(ファルネソイド受容体)が免疫細胞であるT細胞にもあることがわかっています。T細胞には、ヘルパーT細胞とか、キラーT細胞とか、制御性T細胞などがあります。
奥平智之2021年2月3日1 分食べて健康!「メンタルヘルスは食事から」栄養型うつ:保健所プロジョクト:こころの相談(精神保健課):「コロナうつ」予防・「免疫力」にも大切な栄養栄養の問題に起因するメンタル不調を「栄養型うつ」として、解説しております。 今回取り上げさせていただいたビタミンB群&タンパク質、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム、鉄の欠乏の回避は、メンタルヘルス対策だけでなく、新型コロナウイルス(COVID-19)対策における免疫力強化にもつなが