AST>ALTのサインが語る、体のSOS
- 奥平智之
- 5月11日
- 読了時間: 2分
「血液検査でASTが高いですね。3けた」
「ALTよりもASTの方が上がってます」
そう言われても、ピンとこないかもしれません。
でも――これはただの数字ではありません。
体が静かに、でも確かに発している“生き延びるための叫び”かもしれないのです。
たとえば、拒食症や極端な食事制限。
体が“飢餓状態”に入ると、足りないエネルギーを補うため、全身のシステムが切り替わります。
その中でも、とくに負荷がかかるのが「エネルギーの工場」=ミトコンドリア。
ストレスが蓄積し、傷んだミトコンドリアから酵素(AST)が血液中に漏れ出してくるのです。
ASTとALT――よく似た名前ですが、その“出どころ”が違います。
・ASTには「細胞質型」と「ミトコンドリア型」がある
・ALTは「細胞質型」だけ
だからこそ、ASTだけが高くなる時、それは
「ミトコンドリアが傷んでいる」という明確なサイン。
もうひとつのキーワードは「オートファジー(自食作用)」。
飢餓の中で、体は自分の細胞を分解して栄養を再利用します。
その過程でミトコンドリアが壊れ、ASTが一時的に上昇するのです。
つまり――
AST>ALTは、“飢餓ストレスの裏返し”。
肝臓が元気そうに見えても、
実は細胞レベルで「SOS」が出ていることを、私たちは見逃してしまいがちです。
体は沈黙しても、データは叫んでいる。
今この瞬間も、体の中で何が起きているのか。
血液検査の“数字の裏”に耳を傾けてみてください。
それが、自分を守る第一歩になるのです。


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