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【食と心】の栄養精神医学
メンタルヘルスは食事から

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なぜ疲れやすい?「腸もれ」が引き起こす「3つの疲労」:リーキーガット&リーキーブレイン、脳疲労・肝臓疲労・副腎疲労
小腸の粘膜上皮細胞間の密着結合(タイトジャンクション)は、ゾヌリンが調整していますが、腸から分泌されたゾヌリンが血管を通って、脳の血液脳関門の透過性を亢進させます。
つまり、腸の炎症が脳の炎症につながる可能性があるということです。脳の炎症(脳疲労)は、うつなどの精神症状や・認知機

奥平智之
2021年5月9日読了時間: 4分


ピロリ菌感染⇔低胃酸:低胃酸か確認:ペプシノーゲン検査
低胃酸だと、ピロリ菌感染をしやすくなり、逆に、ピロリ菌が感染すると、低胃酸になります。ペプシノーゲンⅠ(胃酸分泌能を反映。胃底腺から分泌。胃酸の産生で増加。粘膜萎縮で低下。)・・・70以上が青信号。 30以下は赤信号。胃の粘膜の萎縮が進むと、胃底腺が縮小するため、ペプシノーゲンⅠ

奥平智之
2021年5月8日読了時間: 3分


あなたも「隠れ低胃酸」?低胃酸の原因は?セルフチェック!重曹胃酸テスト
低胃酸は、ビタミンやミネラルの栄養素の吸収低下につながったり、腸の感染リスク、SIBO、腸の炎症の原因につながります。『隠れ低胃酸』の人は、意外に多いです。胃酸が食道に逆流して、胃痛・胸やけがあるからといって、胃酸過多であるとは限りません。

奥平智之
2021年5月8日読了時間: 2分


胃酸分泌にも、ミトコンドリアのATP (エネルギー)が必要:胃酸が少ないと、腸の殺菌作用や栄養素の吸収が低下
ミトコンドリアによるエネルギー産生がうまくいっていないと、低胃酸につながる可能性があります。胃酸の分泌の主役は、壁細胞にあるH+ / K+ ATPase(プロトンポンプ)であり、胃の内腔への水素イオンの輸送を担っています。
胃酸(HCl)の分泌にも、ミトコンドリアにおけるATP

奥平智之
2021年5月7日読了時間: 2分


むずむず脚症候群(脳)に、腸が関係?:腸の炎症(SIBO:しーぼ:小腸細菌異常増殖)➡脳の鉄欠乏状態➡ムズムズ脚~
SIBO(しーぼ)など腸の炎症が、炎症による脳の鉄の偏在(機能的鉄欠乏)を引き起こし、むずむず脚症候群の原因になっているかもしれません。
原因が鉄の絶対的な不足ではなく、SIBOなどによる炎症であれば、安易な鉄の補充は逆効果になります。
(もちろん、炎症がなければ、鉄補充で、むず

奥平智之
2021年5月6日読了時間: 2分


【亜鉛の理解】ココロや美容や免疫など「低亜鉛血症」がないか血液検査で確認を!
免疫、美容、成長、代謝、精神などに大切な「亜鉛」
ココロやカラダの不調は、「隠れ亜鉛欠乏」が原因かもしれません。今回は亜鉛について、きちんと理解しておきましょう。

奥平智之
2021年5月5日読了時間: 7分


亜鉛の3ポイント:①細胞分裂ミネラル・②タンパク合成ミネラル・③ビタミンA活性化ミネラル
●亜鉛はどんなミネラル? 3つのポイント
① 「細胞分裂」ミネラル
② 「タンパク合成」ミネラル
③ 「ビタミンA活性化」ミネラル
①身長の伸び(小児)
②骨格の発育
③味覚の維持
④免疫機能
⑤生殖機能
⑥皮膚代謝
⑦精神・行動への影響
①DNAポリメラーゼ、RNAポリメラー

奥平智之
2021年5月4日読了時間: 2分


なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ない??~欧米人と比べて、IgA欠乏者が少ない~
2021年5月の時点で、世界で317万人以上の死亡に対して、日本国内の死亡者は1万人です。
なぜ、日本人は、新型コロナの死亡者が少ないのでしょうか?いろんな理由があると思いますが、遺伝的な背景もあるようです。《IgA抗体を作るビタミンA》
ビタミンAは、粘膜の健康に欠かせない脂

奥平智之
2021年5月2日読了時間: 2分


グルテン・カゼインによる潜在的なモルヒネ様作用と炎症:牛乳・小麦など
オピオイドペプチドは、天然に存在するエンドルフィンなどと区別するためにエキソルフィンと呼ばれます。オピオイドペプチドは、アヘンと薬理学的に類似しているペプチドです。
牛乳などのカゼインのエキソルフィン・・・カソモルフィン
小麦のグルテンのエキソルフィン・・・グリアドルフィン

奥平智之
2021年5月1日読了時間: 2分


腸内細菌叢が抗精神病薬オランザピンの血中濃度を変化させる:クスリの代謝に影響を与える腸内細菌
患者さんの腸内細菌叢によって、抗精神病薬の血中濃度、効き方が変わるケースがあります。抗精神病薬(オランザピン)の血中濃度が、腸内細菌叢によって、影響を受ける可能性があるという報告です。
オランザピンのバイオアベイラビリティ(生体利用効率)は、抗生物質による腸内細菌叢の枯渇を受け

奥平智之
2021年4月29日読了時間: 2分


軽度認知障害(MCI)とビフィズス菌:腸内環境を整えることは、認知症予防においても大切
腸内環境を整えることは、認知症予防においても大切です。軽度認知障害が疑われる高齢者の認知機能の改善に、ビフィズス菌が有用でした。
ビフィズス菌(MCC1274群)は、プラセボ群と比較して、総合的な認知機能が有意に改善しました。
即時機能、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数

奥平智之
2021年4月5日読了時間: 2分


「亜鉛欠乏」による「接触皮膚炎」の発症メカニズム:亜鉛欠乏による免疫異常と炎症:テープかぶれ・低亜鉛血症
接触皮膚炎は、接触性皮膚炎(かぶれ)とも呼ばれます。 刺激物質により表皮細胞が産生したATPが放出されることにより、 隣接する表皮細胞が炎症誘発性ケモカインを産生します。その結果、皮膚の炎症につながります。 【亜鉛欠乏の人は?】...

奥平智之
2021年4月3日読了時間: 2分


口呼吸から腹式呼吸へ:下腹部(丹田)への意識 :臍下丹田 (せいかたんでん)
口呼吸?腹式呼吸?
意識して口を閉じる 下腹部(丹田)への意識 :臍下丹田 (せいかたんでん)・・・ 「口呼吸」セルフチェック

奥平智之
2021年3月30日読了時間: 3分


アレルギー性疾患における「亜鉛」に期待される4つの作用:①抗酸化作用、②抗炎症作用、③抗アポトーシス作用、④抗アレルギー作用
花粉症の季節になりましたね。アレルギー性疾患の発生率の増加と毎日の亜鉛消費量の低下との関連を報告されています。
妊娠中の女性の食事に含まれる亜鉛が少ないと、子供が小児期に喘鳴や喘息を発症する可能性が高くなります
乳幼児は、急速な成長と発達のための亜鉛の必要量が高

奥平智之
2021年3月21日読了時間: 3分


鉄と亜鉛は、お互いに吸収が拮抗するので、吸収部位が異なります。鉄は細菌に奪われないようにするために・・・
鉄と亜鉛は、お互いに吸収が拮抗するので、吸収部位が異なります。
大切な鉄は、細菌に奪われないようにするために、十二指腸から上部空腸といった腸内細菌が少ないところで、早めに吸収を終えます。
亜鉛の多くは、胆汁酸と重合して胆汁中に排泄されて、主に回腸で再吸収されます。
鉄は

奥平智之
2021年3月17日読了時間: 2分


マグネシウム補給は、クエン酸マグネシウム。酸化マグネシウムはほぼ吸収されない。
酸化マグネシウムは、基本的に腸から吸収しません(吸収率は4%)。平均赤血球Mg濃度はグループ間で差を示さなかったが、慢性的なクエン酸マグネシウム補給は、他のすべての治療と比較して最大(P∓0.027)の平均唾液Mg濃度をもたらした。
酸化マグネシウムの補給は、プラセボと比較して違

奥平智之
2021年3月12日読了時間: 2分


摂食障害と亜鉛欠乏:摂取不足?強いストレス?炎症?:自己誘発性嘔吐・下剤乱用・腸内環境悪化などによって腸からの亜鉛の吸収が低下する可能性
さまざまな理由で、摂食障害の患者は亜鉛欠乏を発症する可能性があります。
亜鉛欠乏は、食欲低下、胃腸虚弱の一因になります。
亜鉛の摂取不足もしくは、視床下部-下垂体-副腎系(HPA系)を介した強いストレスにより血清亜鉛は低下します。
亜鉛を含む食材を摂取しても、自己誘発性嘔吐・下剤

奥平智之
2021年2月16日読了時間: 2分


お酒をよく飲む人は、亜鉛で腸と肝臓のケアを!:アルコール性亜鉛欠乏~アルコール性リーキーガット(腸漏れ:アルコール誘発性腸バリア機能障害)~『メンタルヘルスは食事から』
お酒の飲みすぎは、腸と肝臓のダメージにつながります。栄養の吸収は低下し、腸のバリア機能が低下し、本来では入らないような腸内微生物や様々な毒素などが体に腸から肝臓に流れます。
このような「腸漏れ」はリーキーガットと呼ばれています。
アルコールは、肝臓の活性酸素を増やし、亜鉛タンパク

奥平智之
2021年2月12日読了時間: 2分


免疫を調整・腸の炎症を抑える「胆汁酸」:免疫細胞(T細胞)にも胆汁酸受容体がある:鉄欠乏女子(テケジョ)は胆汁酸不足にもご注意
ビタミンDや脂肪の吸収を助ける胆汁酸は、免疫を調整したり、腸の炎症を抑える方向に働きます。胆汁酸受容体(ファルネソイド受容体)が免疫細胞であるT細胞にもあることがわかっています。T細胞には、ヘルパーT細胞とか、キラーT細胞とか、制御性T細胞などがあります。

奥平智之
2021年2月8日読了時間: 3分


「胆汁酸」受容体の5つの役割とは?:代謝を調節するファルネソイドX受容体とは??胆汁酸の役割は、脂質やビタミンDの吸収だけではない
胆汁酸は、脂肪の吸収を助けるだけではありません。ホルモンのように代謝を調整する役割があります。キーワードは、ファルネソイドX受容体(胆汁酸受容体)。中性脂肪(TG)の合成を抑制、β酸化を刺激、インスリン感受性の向上など・・・。「胆汁酸の腸肝循環の調節因子」でもあります。

奥平智之
2021年2月7日読了時間: 4分